名鉄、駅での紙の遅延証明書配布を3月末で廃止 デジタル発行に完全移行
名古屋鉄道(名鉄)は2月19日、駅窓口での遅延証明書の紙による配布を2026年3月末をもって終了すると発表しました。これにより、同証明書の発行は同社の公式ホームページ(HP)とスマートフォンアプリ「CentX(セントエックス)」でのデジタル形式のみとなります。この変更は、駅窓口の混雑緩和と利用者の利便性向上を主な目的としています。
発行機能の大幅な改善でリアルタイム取得が可能に
名鉄によると、3月14日からは遅延証明書の発行機能が大幅に改善されます。現在、ウェブ上での発行は「始発から午前8時30分」「午前8時30分から午後5時」「午後5時から午後12時ごろ」の3つの時間帯に区切られており、該当する時間帯が過ぎないと証明書が発行されない仕組みでした。
しかし、改善後は列車の運行情報が5分ごとに更新され、遅延が発生した際にはほぼリアルタイムで証明書を取得できるようになります。これにより、利用者は待ち時間を大幅に短縮でき、より迅速な手続きが可能となります。また、証明書の公開期間も従来の7日間から45日間に延長され、長期間の保存や必要な際の参照がしやすくなります。
デジタル化推進で駅業務の効率化を図る
名鉄のこの決定は、鉄道業界全体で進むデジタルトランスフォーメーションの一環として位置付けられます。紙の証明書配布には、印刷コストや窓口業務の負担が伴っていましたが、デジタル発行に一本化することで、これらの課題を解消し、駅員の業務効率化を促進することが期待されています。
さらに、アプリ「CentX」を通じた発行は、利用者が自宅や外出先など、場所を選ばずに証明書を取得できるメリットがあります。特に通勤・通学時などの急な遅延発生時には、駅に並ぶことなくスマートフォンで簡単に手続きが完了するため、時間的余裕が生まれます。
利用者への周知と今後の展望
名鉄は、3月末までの移行期間中に、駅構内や公式ウェブサイトを通じて利用者への周知を徹底する方針です。また、高齢者やデジタル機器に不慣れな利用者に対しては、駅員がサポートを行うなど、きめ細かい対応を検討しています。
この取り組みは、愛知県や岐阜県を中心とした名鉄の沿線地域において、交通機関の利便性向上に貢献すると見込まれています。今後も同社は、技術革新を活用したサービス改善を継続し、より快適な鉄道利用環境の整備を目指していくとのことです。



