北九州空港、開港20周年で貨物取扱量が7倍に急増
北九州空港(北九州市小倉南区)は3月16日、開港から20周年を迎えました。周防灘を埋め立てて建設されたこの空港は、2006年3月16日に開港し、九州で唯一24時間利用可能な特長を活かして発展してきました。特に貨物分野では顕著な成長を遂げ、開港時の7倍にまで取扱量が増加しています。
物流拠点としての地位を確立
2024年度の貨物取扱量は過去最多の約3万6600トンを記録し、国内で9位にランクインしました。国際線と国内線の貨物定期便が就航し、物流拠点としての利用が進んでいます。さらに、来年8月には滑走路が500メートル延伸されて3000メートルとなり、貨物機の欧米直行便の就航が可能になる予定です。これにより、国際的な輸送ネットワークの強化が期待されています。
旅客利用の伸び悩みが課題に
一方で、旅客利用は伸び悩んでいます。2024年度の旅客数は約120万人にとどまり、同じ九州の福岡空港(約2712万人)の20分の1以下の水準です。国内定期便は2021年秋から羽田便のみで、国際定期便も韓国の2路線しかありません。この状況を打破するため、北九州市はインバウンド(訪日客)の需要を見込める東南アジア各国などでの誘致活動に取り組む方針を示しています。
記念式典で今後の展望を語る
開港20周年を記念して3月15日に空港内で式典が開催されました。福岡県の服部誠太郎知事はあいさつで、九州に半導体関連企業が集積していることを踏まえ、北九州空港の活性化が「九州の競争力強化につながる」と強調しました。この発言は、地域経済の発展における空港の重要性を再認識させるものです。
北九州空港は、貨物面では着実に成長を続ける一方、旅客面での課題解決が今後のカギとなります。滑走路延伸や誘致活動などの取り組みが、どのように成果を上げていくか注目が集まっています。



