宮崎交通、運転手不足で路線バス167便を減便 減便率は最大5.8%に
宮崎交通(宮崎市)は、慢性的な運転手不足を踏まえ、1日から適用する路線バスのダイヤ改正を実施し、宮崎地区を中心に計167便を減らすことを明らかにしました。同社は「将来にわたって安定した運行を継続するため」と説明しており、この措置はコロナ禍の一時的な対応を除き、近年では最大規模の減便となります。
減便の内訳と影響範囲
減便の内訳は、平日43便、土曜日49便、日祝日75便です。現行の運行本数に占める割合を示す減便率は、平日2.1%、土曜日3.4%、日祝日5.8%となり、特に休日における影響が大きいことが分かります。地区別では、宮崎地区が「宮崎駅―南宮崎駅」「宮交シティ―宮崎駅」「シーガイア―宮交シティ」などの路線で減便し、小林と西都の両地区でも一部の運行を取りやめます。また、一部の便では発着地や経路の変更も行われる予定です。
運転手不足の深刻な実態
宮崎交通のバス運転手は、3月1日時点で計290人で、平均年齢は55.4歳(全国平均53.0歳)と高齢化が進んでいます。このうち、継続雇用を含めた60歳以上が35.1%を占め、今後も退職者の増加が予想される状況です。現在は1日あたり50人程度の運転手が不足しており、ダイヤ改正後も人手不足は完全には解消しない見込みです。同社は「安全運行を最優先に地域の公共交通を維持する取り組みを続ける」と強調していますが、地域住民の移動手段への影響が懸念されます。
この減便措置は、運転手不足が長期化する中で、公共交通網の持続可能性を確保するための苦渋の選択と言えます。宮崎交通は今後も採用活動や労働環境の改善に取り組む方針ですが、地域社会全体での支援や対策が求められる課題です。



