関西で空飛ぶクルマ100機が飛び交う未来へ 2035年実現に向けた関経連のビジョン
関西で空飛ぶクルマ100機飛び交う 2035年実現へ関経連が計画

関西の空に100機の空飛ぶクルマが飛び交う日

2035年、大阪や京都、神戸の空を100機の空飛ぶクルマが行き交う――。そんな未来の交通風景の実現を目指し、関西経済連合会(関経連)が具体的な取り組み計画をまとめた。昨年の大阪・関西万博でデモ飛行が行われ、一気に現実味を増した空飛ぶクルマを、関西地域でいち早く実用的な交通機関として定着させることが目標だ。

2035年に描かれる具体的な運行イメージ

関経連が描く2035年の姿は、大阪湾岸部を中心とした半径80キロの「中心エリア」内で、以下のような運行が日常化しているというものだ。

  • 大阪、京都、神戸、奈良の中心部に離着陸場所を設置
  • 高野山(和歌山県)や淡路島(兵庫県)などの観光地にも拠点を整備
  • 約100機の空飛ぶクルマが定期的に運行
  • 中心エリア外の日本海側、太平洋側、瀬戸内側の観光地にも路線を拡大

これにより、観光客の移動効率向上や地域間のアクセス改善が期待されている。万博での実演を経て、一般市民にも認知が広がった空飛ぶクルマは、新たな移動手段として関西から普及していく可能性が高まっている。

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実現に向けた課題と解決策

しかし、夢の交通手段を現実のものとするには、まだ多くのハードルが存在する。関経連は以下の課題を挙げ、それぞれに対応策を検討している。

  1. 離着陸場の整備基準:国土交通省が今後示す予定の基準に沿った施設建設が必要
  2. 人材育成:操縦士や整備士の資格取得を容易にする制度設計への働きかけ
  3. 管制システム:新たな航空交通整理の仕組みを構築する必要性
  4. 事業者支援:運航事業者の経営が安定するよう、持続可能なビジネスモデルの確立を支援

特に、医療ジャーナリストの福原麻希氏は、全国で運航が厳しくなっているドクターヘリの代替機としての可能性を指摘。整備士不足やパイロットの高齢化、離着陸場所の制限、コスト高、夜間運航の難しさといった既存の課題を解決する新たな選択肢として期待を寄せている。

追い風となる要素と社会的意義

一方で、空飛ぶクルマ実現に向けては追い風となる要素も多い。万博での実演によって技術的な信頼性が示されたことに加え、政府が成長戦略の一環として優先支援を表明している点が大きい。高市首相肝いりの「成長戦略」では、61の製品・技術が優先支援対象として提示されており、空飛ぶクルマ関連技術も含まれる可能性が高い。

さらに、関西地域では万博跡地の開発計画と連動した形で、空飛ぶクルマのインフラ整備が進められる見込みだ。松本会長は「万博で加速した開発を、閉幕後も夢から実現への道筋として具体化していく」と意欲を示している。

この新しい交通手段が実現すれば、観光振興だけでなく、災害時の緊急輸送や地方の交通不便解消など、多様な社会的ニーズに応えることができるだろう。関西から始まる空の革命は、日本の移動手段を根本から変える可能性を秘めている。

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