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出生数が過去最少 進む少子化、くらしに影響は 知っておきたい要点
2026年6月3日 14時00分 有料記事 石川春菜 高絢実
生まれたばかりの赤ちゃん 子どもの数が、急速に減っています。2025年に日本で生まれた日本人の子どもの数(出生数)は67万1236人で、10年連続で過去最少を更新。少子化の状況を示す合計特殊出生率も1.14で、3年連続で過去最低となりました。この変化は、私たちのくらしにも大きく影響します。六つのポイントで解説します。
記事のポイント
- ①少子化のペースは速まっている?
- ②出生率とは?
- ③生まれる子どもが減っているのはなぜ?
- ④くらしへの影響は?
- ⑤ほかの国の状況は?
- ⑥国の少子化対策は?
①少子化のペースは速まっている?
日本の子どもの数は長い間減ってきたが、そのペースが速くなっている。出生数が減り始めたのは、1970年代半ばからだ。1990年代から2015年までは、120万人台から100万人台へ緩やかに減っていった。しかし、16年に初めて100万人を下回ってから、わずか8年で70万人を切った。出生数の減少は、国の想定よりも速いペースで進んでいる。推計では、2025年の出生数は74万9千人と見込まれていた。67万人台になるのは2040年とされていたが、15年も早まった。
②出生率とは?
「合計特殊出生率」は、1人の女性が一生のうちに平均して何人の子どもを生むかを表す数字だ。その年に生まれた子どもの数などから計算する。日本の人口が減らないためには、この率が約2.07必要とされるが、2025年は1.14と大きく下回っている。
③生まれる子どもが減っているのはなぜ?
原因は複合的だ。未婚化や晩婚化の進行、子育てにかかる経済的負担の大きさ、仕事と子育ての両立の難しさなどが挙げられる。また、若年層の所得が伸び悩み、将来への不安から子どもを持つことをためらうケースも増えている。
④くらしへの影響は?
少子化は労働力人口の減少を招き、経済成長の鈍化や社会保障制度の維持困難につながる。地域によっては学校の統廃合や医療機関の閉鎖が進み、コミュニティの衰退も懸念される。一方で、高齢化が進み、介護や医療の需要が増大する。
⑤ほかの国の状況は?
先進国では多くの国が少子化に悩むが、フランスやスウェーデンなどは子育て支援策の充実により出生率を比較的高く維持している。韓国は2025年の出生率が0.72と日本より低く、深刻な状況だ。
⑥国の少子化対策は?
政府は「こども未来戦略」を掲げ、児童手当の拡充や育児休業制度の強化、保育所の整備などを進めている。しかし、効果はまだ十分に現れておらず、さらなる抜本的な対策が求められている。
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