JR西日本が、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の建設が進む大阪市此花区の人工島・夢洲への新たなアクセス路線延伸に向け、大阪府・市と共同で検討会を2026年3月に立ち上げたことが、同社への取材で明らかになった。検討会は3者合同で、約1年かけて駅の位置やルートの具体化に向けた協議を進める。
検討会の概要
JR西日本によると、検討会は3月に第1回会議が開催され、部長・室長級の担当者が出席した。会議では、需要の精査に加え、公的資金の活用を含めた事業の在り方について議論することが確認された。
ルート検討の背景
大阪府・市は2025年8月に鉄道アクセスのルート検討結果を公表。JR桜島線を延伸し、終着の桜島駅(大阪市此花区)と大阪メトロ夢洲駅を結ぶルートと、京阪の中之島線を延伸するルートが、他の案より優位とされた。この際の試算では、延伸した場合の総事業費は約3510億円に上るとされている。
現在のアクセス状況
現在、夢洲に乗り入れている鉄道路線は、2025年開催の大阪・関西万博で来場者輸送のメインルートとなった大阪メトロ中央線のみ。桜島線が延伸されれば、2030年秋に開業が予定されている直通列車を新大阪駅から運行することも可能になる。
今後の展望
検討会では、需要予測や事業スキームの詳細を詰めるとともに、府・市とJR西日本が連携して最適なルートを選定する方針。IRの開業を見据え、観光客やビジネス客の利便性向上が期待される。



