宮城県警仙台東署は13日、仙台市青葉区上杉2丁目に住む無職の男(58)を、アダルトビデオ(AV)出演被害防止・救済法違反などの疑いで逮捕したと発表した。同署によると、容疑者は「間違いありません」と容疑を認めている。県警が同法違反容疑を適用するのは初めてとなる。
逮捕容疑の概要
発表によると、男は2024年2月から2026年1月にかけて、AVに出演した女性3人(いずれも当時10代)に対し、法令で定められた契約書や説明書を事前に交付しなかった疑いが持たれている。また、SNS上に「完全身バレ防止対策でビデオに出演してみませんか」などと広告を掲載。返信してきた10代女性にAV出演を勧誘するメッセージを送り、公衆道徳上有害な業務に就かせる目的で労働者を募集したとして、職業安定法違反の疑いもある。
捜査の経緯と押収品
警察は別の事件の捜査中に、男に関する情報を得て捜査を開始。男は制作したAVをインターネットサイトで販売し、少なくとも4000万円以上の売り上げを得ていたとみられる。仙台東署は14日、押収品を公開。容疑者の自宅や自動車から見つかった覆面マスクや、AV撮影時に小道具として使われたとみられる品々が公開された。
相澤裕二郎・生活安全課長は「性の搾取を許さない。これからも違反行為があれば取り締まっていきたい」と述べた。署は他にも被害者がいるとみて、捜査を続けている。
被害の実態と今後の捜査
今回の逮捕は、AV出演被害防止・救済法の施行後、宮城県内で初めての摘発事例となった。同法はAV出演者の権利保護を目的とし、契約書の交付や説明義務を課している。警察は、今回の事件を通じて、同様の被害が広がっている可能性があるとみて、注意を呼びかけている。



