岐阜県警音楽ユニット「断絶」が新曲で詐欺被害防止を強く訴え
詐欺被害防止を歌で訴える岐阜県警音楽隊のボーカルユニット「断絶」が、新曲「それは、嘘…」を初披露し、警察官を名乗るオレオレ詐欺被害の防止を強く呼びかけました。昨年から急増している巧妙な詐欺手口に対し、音楽を通じて注意を促す取り組みが注目を集めています。
マスク姿でステージに立つ「断絶」の熱いメッセージ
「断絶」は、岐阜県警音楽隊の4人で結成されたユニットです。犯人の匿名性をイメージしてステージでは全員がマスクを着用し、詐欺の実態を歌で伝える活動を展開しています。昨年10月にデビューして以来、地域で着実に認知度を高めてきました。
3月18日、岐阜市のぎふ農業協同組合鶉支店で行われたイベントでは、デビューから2曲目となる新曲「それは、嘘…」を約50人の観客の前で熱唱しました。この曲は、画面越しで警察官を名乗られたり、逮捕状を示されたりした際の対処法を歌詞に込めた作品です。
作詞作曲担当の大森楽長が込めた思い
作詞・作曲を担当した大森恒司楽長は、新曲に込めた思いを次のように語りました。「詐欺被害に遭わないためには、『ちょっと待って』と一呼吸置くことが大切です。冷静によく考えて、周りの人に相談してほしいというメッセージを歌にしました」と述べ、市民の警戒心を高める必要性を強調しました。
会場に訪れた岐阜市の79歳女性は、「詐欺が増えているという情報を知ることで、日常的に気をつける意識が高まります。歌を通じて学べるのは良い取り組みだと思います」と感想を語り、新曲を楽しんでいました。
大垣市でも熱気あふれるパフォーマンス
「断絶」は、3月13日に大垣市の中川ふれあいセンターでも公演を行いました。ここでは、恋愛感情や親近感を抱かせて金をだまし取る「SNS型ロマンス詐欺」の被害防止を訴えるオリジナル曲を披露しました。
大垣署員が詐欺の手口や発生状況を説明した後、ステージに登場した「断絶」メンバーに、市民らから大きな拍手や歓声が送られました。デビュー曲「さよなら、ロマンス」を歌い上げると、客席の約150人の市民たちは曲に合わせてうちわやぽんぽんを振り、会場はアイドルグループのコンサートのような熱気に包まれました。
市民の防犯意識がさらに高まる
催しに参加した大垣市の西田妙子さん(76歳)は、「家の電話は常に留守番電話にして、知らない番号からの電話には出ないようにしています。今日の話や歌を聞いて、さらに注意をしたいと思いました」と語り、防犯意識を新たにしていました。
「断絶」の活動は、地域貢献事業の一環として企画され、近年増加している詐欺被害に対する注意喚起として効果を発揮しています。音楽という親しみやすい手段で防犯メッセージを伝える岐阜県警の取り組みは、今後も継続される見込みです。



