香港マンション火災、たばこの吸い殻が原因か 独立委員会が公聴会で見解示す
香港で昨年11月に発生し、168人が死亡した高層マンション火災について、原因究明などを行う独立委員会は3月19日、たばこの吸い殻が出火原因となった可能性が高いとの見解を示した。委員会はこの日、初の公聴会を開催し、詳細な調査結果を公表した。
火元から焼けた段ボールとたばこの吸い殻2本発見
公聴会で示された香港政府の調査結果によれば、火元となった棟のがれきから、大量の焼けた段ボールとともに、たばこの吸い殻2本が見つかった。香港紙・明報などの報道によると、火災発生前の監視カメラの映像では、作業着姿の男性2人が喫煙している様子が確認されており、これが火災の直接的な原因となった可能性が高いと指摘されている。
住民から繰り返し苦情も当局は適切に対処せず
公聴会では、作業員の喫煙について住民から繰り返し苦情が寄せられていたものの、当局が適切に対処しなかったことも明らかになった。この対応の遅れが、大規模な火災へと発展する一因となった可能性が高いとされている。
防火対策のほぼ全てが人的要因で失敗
独立委員会代表の弁護士は、公聴会で以下の点を指摘した。
- 火災報知機が切られていたこと
- 消火ホースが使用できない状態だったこと
- 人的要因により、人命救助のための防火対策のほぼ全てが失敗したこと
これらの要因が重なり、168人もの犠牲者を出す大惨事につながったと分析している。
火災の背景と今後の課題
2025年11月に発生したこの火災では、マンションの竹製の足場が焼け焦げるなど、建物全体に甚大な被害が及んだ。独立委員会は今後も調査を継続し、最終報告書をまとめる予定だ。香港当局は、再発防止策の徹底と、住民の安全確保に向けた具体的な対策が急務となっている。



