コンビニで高齢女性の特殊詐欺被害を防いだ男性に感謝状 大阪府警が贈呈
大阪府警福島署は16日、大阪市北区の会社員、山口卓也さん(49)に感謝状を贈りました。山口さんは、コンビニで買い物中に、別の客の特殊詐欺被害を防いだ功績が認められたものです。
「おばあちゃん子」の気遣いがきっかけに
同署によると、山口さんは今月9日夜、大阪市福島区内のコンビニでレジに並んだ際、隣のレジで80歳代の女性が大量のプリペイドカードを購入しようとしていることに気づきました。カードを購入させ、その番号を教えるよう求める詐欺の手口が頭をよぎった山口さんは、当初は「詐欺なら店員さんが止めてくれるだろう」と考えました。
しかし、「おばあちゃん子」として育った経験から、女性のことが心配になり、会計後も店外から様子を見守ることにしました。
店員の説得を振り切り、16万円分の購入を試みる女性
すると、女性は店員の購入中止の説得に応じず、16万円分のプリペイドカードを購入しようとしました。山口さんは、店を出た女性を呼び止め、同種の詐欺の手口の流れをスマートフォンで見せながら、丁寧に説得を試みました。
その結果、女性は詐欺に気付き、店から返金を受けることで、被害を免れることができました。福島署の調査では、女性は「サポート詐欺」に遭いかけていたとされています。これは、コンピューターウイルスに感染したパソコンの修理を装い、電子マネーなどを詐取する手口です。
「勇気を出して声をかけてよかった」と山口さん
感謝状を受け取った山口さんは、「店員さんが止められなかったのに、自分が止められるか不安で、どうすれば説得できるか考えました。勇気を出して声をかけてよかったです」と笑顔で語りました。この一件は、地域社会における見守りの重要性を改めて示す事例となりました。
大阪府警は、特殊詐欺の被害防止に向けて、以下のような注意点を呼びかけています:
- 不審な電話やメールには応じないこと
- 高額なプリペイドカードの購入を求められたら、すぐに警察や家族に相談すること
- 周囲の人が怪しい行動に気付いたら、積極的に声をかけること
この事件は、個人の気遣いが大きな被害を防ぐことができることを実証しており、社会全体での防犯意識の向上が求められています。



