知床遊覧船事故裁判 桂田被告が謝罪「重大な事故、言葉足らず」
知床遊覧船事故裁判 被告が謝罪「言葉足らず」

知床遊覧船沈没事故裁判 被告人質問で社長が謝罪

2026年3月2日午後、北海道釧路地裁において、知床半島沖遊覧船沈没事故に関する第8回公判の被告人質問が開始されました。業務上過失致死罪で起訴された運航会社「知床遊覧船」の桂田精一被告(62歳)が、証言台に立ちました。

被害者家族への謝罪の言葉

桂田被告は、法廷内にいる被害者家族の方を直視しながら、深々と頭を下げました。そして、次のように述べて謝罪の意を表明しました。

「取り返しのつかない、余りに重大な事故を引き起こしてしまったことの重さを痛感しております。どのような言葉も十分ではありませんが、改めてお詫び申し上げます」

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この発言は、同日午前に検察側が読み上げた被害者家族の調書の内容について、弁護人から感想を尋ねられた際の回答として行われました。被告の声には、悔恨の念がにじんでいました。

事故の概要と裁判の経緯

この裁判は、2022年に北海道・知床半島沖で発生した遊覧船沈没事故をめぐるものです。事故では乗客・乗員合わせて26名が死亡または行方不明となるという、痛ましい結果となりました。運航会社の社長である桂田被告は、安全管理上の過失があったとして業務上過失致死罪に問われています。

裁判はこれまでに7回の公判を経ており、今回の第8回公判では初めて被告人本人への質問が実施されました。釧路地裁に入る直前、桂田被告は振り返って一礼する姿が目撃されています。

被害者家族の思いと今後の展開

事故から約4年が経過した現在も、被害者家族の悲しみは癒えていません。家族の一部は、「公の場で真実が明らかにされることを望んでいる」と語っており、裁判を通じた真相解明を強く求めています。

また、過去の公判では、沈没直前の「沈む、沈む、沈む」という声が録音記録から確認されるなど、事故の緊迫した状況が浮き彫りになっています。被告側は無罪を主張していますが、検察側は安全管理の不備を指摘しています。

今後の裁判では、証拠の精査や関係者の証言がさらに行われる見込みです。社会全体が注目するこの裁判の行方は、海事安全の在り方にも大きな影響を与える可能性があります。

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