八代市議、新庁舎汚職で資金洗浄容疑で逮捕 約2000万円を隠蔽か
八代市議、資金洗浄容疑で逮捕 新庁舎汚職

熊本県八代市の新庁舎建設工事をめぐる汚職事件で、特定の業者に便宜を図った見返りに得た現金を隠して資金洗浄(マネーロンダリング)したとして、警視庁と熊本県警の合同捜査本部は28日、市議ら6人を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材で明らかになった。

逮捕された容疑者と経緯

新たに逮捕されたのは、ウェブ制作会社役員の渡辺裕人容疑者(49)、団体職員の中村和博容疑者(51)、職業不詳の伊藤卓也容疑者(51)の3人。警視庁はこの3人が事件に関与した経緯についても調べている。

新庁舎建設工事は、2019年に準大手ゼネコンの前田建設工業(東京)側が118億円で落札し、2022年に完成した。工事の落札や契約額の増額で便宜を図り、見返りとして同社側から現金6000万円を受け取ったとして、市議の成松由紀夫容疑者(54)ら3人はあっせん収賄容疑で逮捕されていた。

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資金洗浄の手口

捜査関係者によると、賄賂とされる6000万円のうち約2000万円について、成松市議ら6人は今年4月5~6日、東京・恵比寿にあるコンビニエンスストアのATMでウェブ制作会社(東京)名義の口座に入金し、隠した疑いがあるという。

成松市議は自民党市議団の団長や市議会の議長も務めた。25日に熊本簡裁であった勾留理由開示手続きで、あっせん収賄容疑での逮捕について「不当逮捕であり、この件については一切、関与していません」と述べた。熊本地検は28日、成松市議をあっせん収賄罪で起訴した。

汚職事件の背景

警察庁によると、汚職事件の賄賂を資金洗浄したとして検挙されるケースは珍しいという。新庁舎建設工事をめぐっては、2019年に前田建設工業側が有利になるよう市側に指示した疑いや、工事の設計変更や随意契約などで事業費が約12億円増額された経緯が明らかになっている。

事件は2025年12月に市議会が百条委員会を設置し、調査が開始された。2026年2月には警視庁と熊本県警が合同で捜査を開始。4月14日の百条委員会で市職員が不正疑惑について証言し、5月7日にはあっせん収賄容疑で逮捕されていた。

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