「退職代行モームリ」を運営する会社から法律事務の紹介を受け、弁護士法違反罪などに問われた弁護士法人「オーシャン」の代表、梶田潤被告(45)は28日、東京地裁で開かれた初公判で起訴内容を全面的に認めました。検察側は懲役1年6月と、法人としての同社に罰金150万円を求刑し、審理は即日結審しました。判決は6月5日に言い渡される予定です。
検察側の主張:紹介料処理に自ら関与
検察側は、運営会社「アルバトロス」に支払う紹介料に関して、同社の執行役員だった谷本志織被告(31)とのやり取りの中で、梶田被告自らが別の名目での処理を提案したと指摘。「積極的に加担し、悪質な行為だ」と述べ、弁護士に対する社会の信頼を大きく損なった責任は重いと強調しました。
被告人質問での梶田被告の弁明
被告人質問で梶田被告は、アルバトロスの前社長である谷本慎二被告(37)について「好青年だと感じ、応援したいと思った」と説明。その上で「このような事態に発展するとは全く想定していなかった」と振り返りました。刑事罰については「いかなる刑も受け入れる」と述べ、深く反省している様子を見せました。
本件は、退職代行サービスを利用する顧客に対して、弁護士が直接法律事務を扱うべきところを、非弁護士である運営会社が仲介していたことが問題とされています。弁護士法は、非弁護士による法律事務の取り扱いや報酬の分配を禁じており、今回の事件はその線引きが問われています。
今後の判決では、弁護士としての倫理違反の程度や、組織的な関与の実態が焦点となりそうです。



