今年4月、東京都新宿区の会社事務所を標的とした強盗未遂事件で、逮捕された高校生を含む6人の容疑者の一部が、「数百万円の報酬を受け取る予定だった」と供述していることが27日、捜査関係者への取材で明らかになった。警視庁は、匿名・流動型犯罪グループ(匿流)が関与した可能性があるとみて、慎重に捜査を進めている。
事件の概要と容疑者の供述
捜査関係者によると、現場は酒類取扱業者の事務所であることが確認された。警視庁が強盗未遂容疑などで逮捕した6人は、全員が栃木県に居住している。主犯格とみられる安達慎哉容疑者(20)は、栃木県内のホームセンターで登山用ステッキやクマよけスプレーなどの道具を購入していた。また、職業不詳の19歳の男(栃木県小山市)の親族宅に実行役が集まり、その後、新宿に向かったとみられている。
匿流の関与と今後の捜査
複数の容疑者が「数百万円の報酬をもらう予定だった」と一貫して供述していることから、警視庁は匿流が背後で指示を出していた可能性を重視している。匿流は、SNSなどを通じて不特定多数の実行役を募り、強盗などの犯罪を繰り返しているとされる。今後、警視庁は報酬の支払い経路や、指示役の特定を進める方針だ。
この事件では、高校生を含む若者が実行役として動員されており、SNSを通じた犯罪の危険性が改めて浮き彫りになった。警視庁は、匿名の犯罪グループに対する取り締まりを強化するとともに、若者への注意喚起を呼びかけている。



