大阪家庭裁判所の新所長に就任した浜本章子氏(63)が15日、大阪市中央区の家裁で記者会見を開き、抱負を語った。「社会情勢にアンテナを張ることを大事にして、円滑な裁判手続きができるように考えていきたい」と述べた。就任は4月7日付。
大阪家裁所長に浜本章子氏
浜本氏は熊本県出身。京都大学法学部を卒業後、1992年に大阪地方裁判所の判事補となった。その後、熊本、名古屋、奈良などの地裁で判事や所長を歴任。最も長く勤務したのは大阪で、「裁判官としてのホームグラウンド」と語る。
改正家族法と共同親権の影響
今年4月に施行された改正家族法により、離婚後の共同親権が導入されるなど、「家裁の担う役割はより大きくなっている」と浜本氏は指摘。状況が大きく変わる中で、「従来の運用にとらわれず、手続きの本質を踏まえた事務を実践したい」と述べ、新制度に対応する意欲を示した。
会見では、共同親権導入に伴う家庭裁判所の役割拡大について具体的な質問も出た。浜本氏は「子どもの利益を最優先に考え、親権のあり方を判断する必要がある。家裁はそのための適切な手続きを提供する責任がある」と強調。また、DVや虐待のリスクがあるケースでは、慎重な対応が求められるとの認識を示した。
浜本氏は、これまでのキャリアで培った経験を生かし、大阪家裁の運営に取り組む考え。特に、家庭裁判所が扱う事件は多様化しており、迅速かつ公正な審理が求められるとし、職員一丸となって対応する方針を明らかにした。



