兵庫県教育委員会は2026年5月14日、県立の高校や特別支援学校など計170校に対し、部活動の遠征などでのバス移動に関する安全対策を強化する通知を出した。福島県の磐越自動車道で発生したマイクロバス事故を受け、生徒の安全確保を徹底するのが目的だ。
通知の8項目と背景
通知では、バス移動の際に引率教職員が同乗することや、乗車前に非常口や消火器の位置を確認することなど8項目を明記。運転状況に異常を認めた場合、すぐに運転手に申し出ることも求めている。これまで県教委は部活動の遠征では原則公共交通機関の利用を推奨してきたが、郡部の学校や荷物が多い場合などにはバス移動を認めてきた。しかし、部活動出身者の会が所有するバスを無償で運転するケースもあり、安全面での懸念が指摘されていた。
白バス禁止を改めて徹底
国土交通相の許可を得ていない業者に有償で依頼する、いわゆる「白バス」の利用は改めて禁止。活動や輸送の計画は無理のないスケジュールを組み、管理職が内容を把握するよう努めることも盛り込まれた。北越高校の事故では、貸し切りバスではなくレンタカーが使用され、顧問教員は同乗していなかった。
兵庫県内でも事故発生
兵庫県内でも同月10日、加古川市の国道2号加古川バイパスで、県立高校の男子バスケットボール部の生徒と顧問ら18人が乗ったマイクロバスなど計4台が絡む事故が発生。生徒1人が軽い打撲を負った。高校によると、バスは神戸市内の旅行会社に依頼した貸し切りバスで、生徒全員がシートベルトを着用していたという。
県教委は今回の通知を通じて、教職員の役割と責任を明確にし、再発防止に努める方針だ。



