福島県郡山市の磐越自動車道で発生した部活動中のマイクロバス事故を受け、福島県警は14日、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで逮捕された若山哲夫容疑者(68)が運転していたバスの車体検証を開始した。損壊状況から衝突直前の速度を裏付けるなど、事故の状況や原因を詳細に調べる方針だ。
車体とガードレールを検証場所へ移動
県警は同日午前8時20分ごろ、高速隊郡山分駐隊(郡山市)の敷地近くに保管していたバスの車体とガードレールを、市内の検証場所に向けて移動させた。事故現場は緩やかな右カーブで、目立ったブレーキ痕や急ハンドルを切った形跡は確認されていない。
容疑者の供述と過去の事故歴
県警によると、若山容疑者は「時速90~100キロで運転した。カーブを曲がりきれなかった」と供述している。居眠り運転は否定し、「体調と運転に不安はなかった」と話しているが、捜査関係者への取材で、4月から1カ月ほどの間に少なくとも乗用車で5件の物損事故を起こしていたことが明らかになっている。
6日の事故では、バスに乗っていた稲垣尋斗さん(17)が死亡し、生徒5人が重傷を負った。バスは車体にガードレールが突き刺さった後も20~30メートル走行を続けていた。ドライブレコーダーは搭載されておらず、県警は同乗の生徒が撮影した事故直前の動画を解析中である。



