東京都内の自宅で10代の少女が押し入れに監禁され、意識がもうろうとするほど衰弱した状態で救急搬送された事件で、家族4人が警視庁に逮捕されました。少女は中学校に在籍していた数年間、一度も登校せず、搬送直前には児童相談所に虐待の疑いがあるとの通告もあったといいます。学校や行政は少女の状況をどこまで把握し、どう対応していたのか。関係者への取材で経緯をたどります。
両親と兄弟計4人を逮捕
逮捕監禁致傷などの疑いで12日までに逮捕されたのは、少女の40代の両親と20代のきょうだい2人です。4人の逮捕容疑は1月下旬ごろ、数日間にわたって少女の手足を拘束し、自宅の押し入れに監禁したというものです。
少女は背中に全治1週間のけがを負い、救急搬送時は低体温症で栄養が足りず、意識がもうろうとした状態でした。現在も入院中ですが、快方に向かっているといいます。
逮捕後の調べに、両親は容疑を一部否認。父親は「共謀した覚えはない」、母親は「(閉じ込めて監禁した一連の行為の中には)違うところもある」と話しています。きょうだいの1人はおおむね容疑を認め、もう1人は「何も言いたくない」と話しているといいます。
押し入れに鍵付き扉、金具を取り付け
捜査関係者によると、両親らは2025年9月ごろ、押し入れに鍵付きの扉をつけ、壁などに少女の両手足を固定する金具を取り付けたと説明。この頃から、「しつけのため」などとして監禁を断続的にするようになったとみられます。
少女は登校せず、学校側の対応は
少女は中学校に在籍していましたが、一度も登校していませんでした。学校は不登校の状態を把握していたものの、家庭訪問などの対応は限定的だった可能性があります。児童相談所には搬送直前に虐待の疑いがあるとの通告が寄せられましたが、それ以前の関与は不明です。行政や学校の対応の是非が問われています。
事件の全容解明が進む中、少女の安全確保と再発防止策が急務となっています。



