能登半島沖の海底で、2024年の能登半島地震の津波を引き起こした可能性が高い「大規模変形帯」を、東京大学や海洋研究開発機構などの研究チームが発見した。11日付の英科学誌に発表された。
大規模変形帯の特徴
研究チームは2024年3月、研究船を用いて能登半島北東沖を人工的に発生させた振動で探査。その結果、地震発生域の海底下に、複数の断層や地層の変形が集中する場所を確認した。この変形帯は、急な傾きを持つ逆断層とその周囲に広がる複雑な断層群で構成され、北東から南西方向に幅約2.5~3.8キロ、長さ約30キロの範囲に分布している。
津波発生との関連
数値シミュレーションでは、大規模変形帯の断層が6~7メートル程度滑ると、実際に観測された津波高を再現できた。このことから、研究チームは変形帯が津波発生に大きく影響したと結論付けた。
地震は能登半島北西部から北東沖にかけての長さ約150キロの断層が起こしたと考えられてきたが、津波を発生させた具体的な断層は不明だった。今回の発見により、津波メカニズムの解明が進むと期待される。
過去の活動の可能性
大規模変形帯は、2024年の能登半島地震だけでなく、過去にも繰り返し活動してきた可能性が高いと研究チームは指摘している。今後の調査で、地震や津波の発生周期の解明につながる可能性がある。



