札幌高検は7日、北海道北広島市の自立支援施設で2022年に男女2人が焼死した事件で、殺人と現住建造物等放火の罪に問われた元入居者の荻野正美被告(70)に対し、心神喪失状態だったと認定し無罪とした札幌高裁判決について「適切な上告理由が見当たらない」として上告を断念したと発表した。
事件の経緯と判決内容
高裁判決によると、被告は2022年9月、管理人として施設に住み込んでいた当時71歳の男性を殺害しようと考え、灯油をまいて火を放ち施設を全焼させ、男性と当時51歳の女性入居者を殺害した。青沼潔裁判長は判決理由で、事件の背景に施設や管理人の男性に対する強い恨みがあったとする検察側の主張は認められないとした。
検察の判断
札幌高検は判決内容を精査した結果、上告を断念するに至った。検察側は「適切な上告理由が見当たらない」と説明しており、この判決が確定する見通しとなった。



