子どもの自殺者数が増加の一途をたどる深刻な状況を受け、黄川田仁志こども政策担当相は、子どもや若者の命を守るための新たなプロジェクトを立ち上げた。このプロジェクトは「こどもの命と安全を徹底的に守る」をスローガンに掲げ、地域の関係機関同士の支援や連携を強化することで、子どもの自殺を未然に防ぐことを目指している。
自殺者数は過去最多、家庭問題が増加
厚生労働省の統計によると、昨年の小中高生の自殺者数は538人に上り、過去最多を記録した。自殺の原因や動機(四つまで計上可能)を分析すると、「学校問題」が251件で前年より21件減少した一方、「健康問題」は174件(前年比10件増)、「家庭問題」は147件(前年比39件増)と、家庭や健康に関わる問題が顕著に増加している。
改正自殺対策基本法で協議会設置を義務化
今年4月に施行された改正自殺対策基本法では、各自治体に対し、自殺未遂の経験がある子ども一人ひとりに対応するため、学校や児童相談所、医療機関などで構成される協議会を設置することが義務付けられた。今回のプロジェクトは、この法改正を踏まえ、協議会の設置や運営を着実に推進するとともに、関係機関の連携をさらに強化することを目的としている。
国と地方の協議の場で対策強化を呼びかけ
4月30日に開かれた国と地方の協議の場で、黄川田担当相は首長らに対し、こうした対策の強化を直接呼び掛けた。長期休暇の前後は子どもや若者の自殺が増加する傾向があるとされ、黄川田担当相は「学校や家庭、地域で子どもをより注視して見守ってほしい」と訴えた。
主な相談先
悩みを抱える子どもや若者、そしてその家族のための相談先を以下に紹介する。
- NPO法人自殺対策支援センターライフリンク「生きづらびっと」:LINE @yorisoi-chat、チャット https://yorisoi-chat.jp/
- NPO法人東京メンタルヘルス・スクエア「こころのほっとチャット」:LINE @kokorohotchat、チャット https://www.npo-tms.or.jp/public/kokoro_hotchat/
- NPO法人あなたのいばしょ:チャット https://talkme.jp/
- 一般社団法人日本いのちの電話連盟「いのちの電話」:電話 0120・783・556、電話 0570・783・556
- NPO法人BONDプロジェクト(10~20代の女性対象):LINE https://page.line.me/ahl0608p?openQrModal=true
- NPO法人チャイルドライン支援センター(18歳までの子ども対象):電話 0120・99・7777、チャット https://childline.or.jp/chat/



