鹿児島大学でアートと地域活性化の関係を学ぶ学生たちが、桜島の火山灰を活用したアート作品や工芸品、グッズを紹介する冊子を作成した。この冊子は、学内や桜島港の観光案内所などで無料配布されており、学生たちは「県内外に灰の魅力が伝われば」と期待を寄せている。
“厄介者”の火山灰に新たな価値を
桜島は鹿児島の象徴的な存在だが、活発な火山活動により降灰は日常的だ。建物や地面に積もり、街全体が灰色に見える日もある。そのため、県民の間では火山灰に対するネガティブなイメージが根強い。一方で、灰を前向きに捉え直そうとする動きもあり、学生たちは「灰を使ったアートを紹介し、その良さを伝えたい」と考え、活動を開始した。
アーティストや窯元を取材
学生たちは、灰を使って絵を描くアーティストの植村恭子さんや、灰を素材にした陶器を制作する窯元を取材。その過程で、「不便」を「文化」に変える取り組みに気づいたという。県内出身で3年生の森田華佳さん(20)は「イメージが大きく変わった」と語る。
冊子の内容
冊子は全20ページのカラー仕様で、植村さんのインタビュー記事のほか、桜島や灰にまつわるグッズ、桜島大根や小ミカンといった独自の土壌を生かした特産品を「灰カルチャー」として紹介している。学生たちは今後も活動を継続し、灰の魅力を広く発信していく予定だ。



