名古屋市内で特殊詐欺による被害が相次ぎ、2023年の被害総額が過去最多を更新したことが、愛知県警のまとめで明らかになった。被害者の多くは高齢者で、警察は警戒を強めている。
被害額は前年比2倍以上
県警によると、2023年に名古屋市内で確認された特殊詐欺の被害総額は約23億円に上り、前年の約11億円から2倍以上に増加。過去最多だった2019年の約18億円を大きく上回った。被害件数も約1200件と前年の約700件から大幅に増えている。
手口は多様化
手口としては、親族を装った「オレオレ詐欺」や、市役所職員をかたる「還付金詐欺」が目立つ。最近では、警察官を装い「あなたの口座が犯罪に使われている」と電話をかけ、キャッシュカードをだまし取るケースも増えている。県警は「犯人グループは手口を巧妙化させており、知らない電話番号からの着信には出ないようにしてほしい」と呼びかけている。
- オレオレ詐欺:息子や孫を装い、金銭を要求
- 還付金詐欺:医療費の還付金があると偽り、ATM操作を指示
- 架空請求詐欺:未払い料金があるとメールや郵便で通知
被害者の約8割が65歳以上の高齢者で、特に70代の女性が多い。名古屋市は「特殊詐欺被害防止キャンペーン」を展開し、金融機関と連携して高額引き出し時の声かけを徹底するなどの対策を進めている。



