旧優生保護法下で強制不妊手術を強いられた被害者とその家族が、国会の検証会議で改めて「平等な社会」の実現を訴えた。第6回検証会議が1日、国会内で開かれ、手術を受けた夫と共に国家賠償請求訴訟を起こした原告の朝倉典子さん(84、仮名)が手話で証言した。朝倉さんは「障害があっても平等な社会であってほしい」と力強く語り、子どもを授かることができなかった苦しい境遇を明かした。
半世紀以上連れ添った夫の死後も訴え続ける
朝倉さんは聾学校時代に知り合った夫と半世紀以上連れ添ったが、夫は提訴後、83歳で亡くなった。「夫の分も」と被害を訴え続ける朝倉さんは、最高裁で勝訴したことを踏まえ「被害に遭っても名乗りを上げられない方がたくさんいる。そういう方々を応援したい」と説明した。
結婚後に知った衝撃の事実
朝倉さんは、夫が手術を受けたことを結婚後に知った経緯に言及し、「ショックで苦しんだ」と振り返った。夫婦で子どもを持てない現実に直面しながらも、法廷で声を上げ続けた。検証会議では、こうした個別の体験を基に、旧優生保護法の問題点や再発防止策について議論が交わされた。
検証会議は今後も継続的に開催され、被害者の実態解明と社会的救済の道筋を探る。朝倉さんのような原告の訴えは、障害者に対する差別や偏見の根絶を求める社会の機運を高める一助となっている。



