青森県で震度5強を観測した2026年4月20日の地震発生時、津波警報や注意報が発令された地域で、避難する車両による深刻な渋滞が発生していたことが、26日までの位置情報データ分析と住民への取材で明らかになった。夕方の帰宅時間帯と重なったことが渋滞の一因とみられる。
人流データで可視化
共同通信は、ソフトバンク子会社アグープが提供する人流可視化ツールを用いて分析を実施。同ツールは利用者の同意を得て複数のスマートフォンアプリから位置情報を収集し、個人が特定できないよう加工処理している。
地震発生から1時間後の20日午後5時52分時点のデータによると、震度5弱を観測した青森県八戸市では、浸水想定区域内の幹線道路である国道45号(八戸バイパス)や周辺道路で、ほとんど動かない車両の列が確認された。同市の40代男性は「通常15分ほどの道のりに約30分かかった」と証言している。
北海道でも同様の状況
北海道苫小牧市の中心部でも、避難場所である緑ケ丘公園に続く道路に車両が連なる状況が確認された。公園の管理会社によると、地震発生から約1時間後には駐車場が満車となり、入れない車両が入り口付近で身動きできない事態が発生したという。
今回の分析結果は、津波避難時の交通渋滞が依然として解消されていない実態を浮き彫りにしている。専門家は、避難計画の見直しや公共交通機関の活用など、対策の必要性を指摘している。



