災害支援の新たな一手、日赤研究所と太陽工業が共同開発した大型テント「GREEN FLEX」
災害支援の大型テント「GREEN FLEX」、日赤と太陽工業が共同開発

災害現場での迅速な医療拠点を実現、次世代型大型テントが誕生

日本赤十字看護大学付属災害救護研究所(東京都渋谷区)と、膜構造物メーカー大手の太陽工業(大阪)が共同で、災害時に手早く設置できる大型テント「GREEN FLEX」を開発しました。このテントは、少人数で短時間での設営が可能であり、災害現場での医療支援や避難所としての活用が期待されています。

設置時間わずか30分、軽量設計で女性でも組み立て可能

「GREEN FLEX」は、大人が6人いれば約30分で設置が完了します。骨組みにはアルミを使用し、部品の最大重量は5キロ程度と軽量。工具を必要とせず、部品の先端に付いた色ラベルを同じ色同士ではめ込むだけで組み上がる仕組みです。生地部分はロープを引くことで骨組みのレールに沿ってスムーズに張ることができ、女性の力でも容易に操作できます。

出入り口の幅は6メートルと広く、大型の医療機材や多くの避難者の受け入れにも対応可能です。この設計により、災害発生時の緊急対応が格段に向上すると見込まれています。

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新素材で適温を維持、空調不要でCO2排出を削減

テントの生地部分には、遮熱や放射冷却機能が高い新素材を採用。従来のテントでは外気温が上昇すると室内温度がそれ以上に高くなる問題がありましたが、「GREEN FLEX」は空調がなくても外気温以下を保つことができます。これにより、電力消費を抑え、二酸化炭素(CO2)の排出削減に貢献します。

共同開発を主導した同研究所国際医療救援部門の中出雅治・前部門長は、「支援現場でも脱炭素化が国際的な潮流となっている。軽量な資材は輸送時のCO2排出削減にもつながる」と語り、環境配慮の重要性を強調しました。

2026年4月から販売開始、多様な機関での活用を目指す

「GREEN FLEX」は、消防や自衛隊、医療機関などを対象に、2026年4月から販売が開始されます。5年前から始まった共同開発プロセスを経て、実用性と持続可能性を両立した製品として市場に投入される予定です。

このテントの導入により、災害時の迅速な対応が可能となり、被災者の生活環境改善や医療アクセスの向上が期待されています。今後、国内外の災害支援現場での活用が広がることが見込まれます。

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