横浜市で水道メーター盗難が急増 空き部屋を狙い銅価格上昇で転売目的か
神奈川県横浜市内の集合住宅において、水道メーターの盗難が相次いで発生している。市水道局によると、2026年4月に入ってから、旭区、港南区、金沢区など複数の地域で、合計20棟の建物から71個のメーターが盗まれたことが判明した。被害総額は約19万円相当に上り、金属部分が銅製であることから、銅の価格上昇を背景とした転売目的の犯行と見られている。
被害の詳細と発生地域
具体的な被害状況は、4月10日に旭区の1棟で9個、14日と15日に港南区の13棟で35個、14日に金沢区の5棟で26個、16日に金沢区の1棟で1個のメーターが盗まれた。これらの発覚は、定期検針を委託された事業者や集合住宅の管理者が、メーターの消失に気づいたことによる。また、3月にも瀬谷区の7棟で42個、泉区の4棟で6個の盗難が確認されており、事態は深刻化している。
空き部屋が狙われる理由
被害が発生したのは、いずれも空き部屋であった。水道メーターは配管の間に設置されており、取り外されると水の供給が停止するため、居住者がいない空き部屋では発覚が遅れやすい。この特性を悪用し、犯人が空き部屋を集中的に狙っている可能性が高いと指摘されている。市水道局の担当者は、「メーターの盗難は、住民の生活に直接的な影響を及ぼす重大な問題だ」と強調している。
過去の事例と対策の呼びかけ
2月には、旭区の集合住宅で、何者かがメーター73個を取り外している最中に住民から声を掛けられ、そのまま立ち去る事案も発生した。この事件は、盗難が組織的かつ大胆に行われている実態を浮き彫りにしている。市水道局は、金属リサイクルの業界団体に連絡を取り、不審な取引がないか注意を促すとともに、住民に対して不審者や心配事を発見した場合は、速やかに水道局や警察に通報するよう呼びかけている。
今後の対応と問い合わせ先
市水道局は、盗難防止に向けた監視の強化や、集合住宅管理者との連携を図る方針を示している。問い合わせは、水道局お客さまサービスセンター(電話:045-847-6262、年中無休)で受け付けている。担当者は、「地域全体で警戒を高め、早期発見・早期対応に努めることが重要だ」と述べ、市民の協力を求めている。
この問題は、銅などの金属価格の変動が、身近なインフラにまで影響を及ぼす事例として、社会全体の関心を集めている。横浜市では、今後も同様の被害が拡大しないよう、対策を急ぐ必要がある。



