国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産への登録が勧告された「飛鳥・藤原の宮都」について、地元の奈良県では6日、安堵と喜びの声が相次いだ。「大きく前進」「長年の頑張りの成果」と関係者は胸をなで下ろした。
合同記者会見で喜びを表明
未明の勧告から数時間後の午前7時、奈良県の山下真知事と明日香村、橿原市、桜井市の3市村長が合同で記者会見に臨んだ。2007年にユネスコの暫定リストに記載されてから約19年を経ての吉報となり、高松塚古墳などがある明日香村の森川裕一村長は「人々が遺産の価値を考え、大事にしようとする心を醸成するのに必要な期間だった」と振り返った。
地元の期待と今後の展望
今回の勧告を受けて、地元では観光振興や文化財保護へのさらなる期待が高まっている。山下知事は「この歴史的な遺産を未来に引き継ぐため、地域一丸となって取り組む」と述べ、登録後の保全計画やインフラ整備の重要性を強調した。また、橿原市の亀田忠彦市長は「飛鳥・藤原の価値を世界に発信できる絶好の機会」と語り、地域活性化への意欲を示した。
一方、桜井市の松井正剛市長は「長年の地道な活動が実を結んだ」と評価し、今後も住民と協力しながら遺産の保護に努めると述べた。関係者によると、正式な登録は2026年夏に予定されるユネスコ世界遺産委員会で審議される見通しで、地元の期待はさらに高まっている。



