いじめ被害の経験がある当事者らでつくる「いじめ後遺症ドットコム」は4日、当事者への調査結果を公表した。回答した252人のうち、49・6%にあたる125人が被害期間を「5年以上」と回答し、長期化するいじめの実態が浮き彫りになった。
調査の概要
調査は2021年から26年にかけてインターネット上で実施され、いじめ被害を経験した人々から回答を収集。複数回答でいじめに遭った場所を尋ねたところ、最も多かったのは「学校」で、次いで「職場」「家庭」の順となった。いじめの形態は多岐にわたり、学校内だけでなく、職場や家庭内でも被害が発生している実態が明らかになった。
心身への影響
いじめを受けたことによる内面の変化について、最も多かったのは「自己肯定感が下がった」で84・4%に達した。次いで「いじめの記憶を思い出したり、夢に出てきたりした」が77・5%、「人間関係がうまく築けなくなった」が65・1%、「うつや不安障害などの症状が出た」が58・3%だった。これらの症状は「いじめ後遺症」として長期間続くケースが多く、被害者の生活に深刻な影響を及ぼしている。
支援の訴え
グループは、いじめ後遺症に悩む人が少なくないとして、社会全体の理解と被害者への支援を強く求めた。具体的には、学校や職場での早期発見・対応の徹底、相談窓口の拡充、医療や心理的なサポート体制の整備などが必要だと指摘している。特に、長期化するいじめの被害者に対しては、継続的なケアが不可欠だと訴えている。
この調査結果は、いじめが単なる学校内の問題ではなく、長期的な後遺症を引き起こす深刻な社会問題であることを改めて示している。グループは今後も啓発活動を続け、被害者の声を社会に届けていく方針だ。



