豊臣秀吉の水攻め、吉川元春の書状原本を発見 岩国徴古館で公開
豊臣秀吉の水攻め、吉川元春の書状原本を発見

山口県岩国市立博物館「岩国徴古館」は、本能寺の変の当日に、毛利元就の次男である吉川元春が、羽柴(豊臣)秀吉による備中高松城(岡山市)水攻めの状況を記した書状を、6日から一般公開することを発表した。この書状は、歴史的な事件の当日の出来事を記録した一次資料として極めて貴重であり、毛利側の実情を伝える点で研究者から高い評価を受けている。同館が膨大な寄贈資料を迅速に整理・記録した地道な取り組みの成果として注目される。

書状の概要と歴史的意義

今回公開される書状は、吉川元春が自らの苦戦を詳細に記したもので、従来は江戸時代の写しのみが知られていた。しかし、今回の資料整理を通じて原本が確認されたことで、記載内容の信頼性が大幅に向上した。同館の松岡智訓副館長は、「今田家の方々が代々大切に保存してきた貴重な資料を、広く社会に発信していきたい」と述べている。

寄贈資料の背景

同館には、吉川家を支えた今田家の子孫から近年、約400件もの資料が寄贈された。その中には、後に毛利家を従えた秀吉が吉川家重臣に与えた「黄金の肴」も含まれており、今回の書状とともに歴史研究の重要な素材となっている。

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資料整理の重要性

資料の整理・記録は、歴史研究の基礎を築くだけでなく、文化財を次世代に適切に継承するために不可欠な作業である。全国の自治体では資料整理が追いつかない事例もある中、同館は今回の書状を調査報告書に掲載するなど、迅速な対応を完了している。これにより、文化財の価値の可視化にもつながっている。

公開情報

  • 公開期間:2026年6月6日から
  • 場所:岩国徴古館(山口県岩国市)
  • 入館料:無料
  • 問い合わせ:0827-41-0452

同館では、今後も寄贈資料の整理を進め、歴史的な発見を積極的に公開していく方針だ。

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