埼玉県でニセ電話詐欺が過去最悪 被害額78億円超、警察官装う手口が急増
埼玉でニセ電話詐欺過去最悪 被害78億円超 (13.02.2026)

埼玉県でニセ電話詐欺が過去最悪 被害額78億円超、警察官装う手口が急増

埼玉県警察は、2025年のニセ電話詐欺に関する統計を発表し、その深刻さが浮き彫りとなった。認知件数は1799件、被害金額は78億9013万円に上り、いずれも過去最悪の数値を記録した。被害額は前年比で25億円以上増加しており、詐欺の手口が巧妙化する中で、県民への警戒が強く求められている。

警察官を装う詐欺が大幅増加

特に注目されるのは、警察官を装って捜査名目で現金をだまし取る「ニセ警察詐欺」の急増だ。この手口は462件を数え、前年比で317件も増加している。詐欺師は「口座が犯罪に使われている」などと偽りの説明をし、「潔白を証明するため」として送金を要求する。さらに、スマートフォンの無料通話アプリで警察手帳を見せるなどの手口も確認されており、県警の担当者は「警察が無料通話アプリで接触をすることはない」と強調し、市民への注意喚起を強化している。

手口別の内訳と検挙状況

手口別では、オレオレ詐欺が860件で最も多く、前年比238件増となった。還付金詐欺は323件で前年比64件減、キャッシュカードを不正利用の説明で盗み取る手口は223件で前年比106件増と、多様な詐欺が横行している。全体の認知件数は前年比で213件増加し、詐欺の被害が拡大している実態が明らかだ。

一方、ニセ電話詐欺の検挙は728件、195人に上り、検挙率は40.5%だった。県警は捜査を強化しているものの、被害の拡大を食い止めるには至っていない。

SNSを利用した詐欺も増加傾向

また、交流サイト(SNS)を利用した投資・ロマンス詐欺の認知件数は478件、被害金額は67億573万円に達し、前年比でそれぞれ224件、29億322万円増と、こちらも増加傾向にある。デジタル技術を悪用した詐欺が新たな脅威となっており、県警は幅広い対策が必要としている。

これらの数値は暫定値であり、今後さらに更新される可能性がある。埼玉県警は、市民に対して不審な電話やメッセージには絶対に応じないよう呼びかけ、早期の通報を促している。