京都ノートルダム女子大の心理学科、京都産業大が新設学部で継承へ 2027年度から
京都ノートルダム女子大の心理学科、京産大が継承へ

京都ノートルダム女子大の心理学科を継承 京都産業大が新学科を設置へ

京都府の京都産業大学(京都市北区)は13日、学生募集を停止した京都ノートルダム女子大学(同市左京区)の現代人間学部心理学科の教員や学生を引き継ぐ形で、2027年度から現代社会学部に心理学科(仮称)を新設すると正式に発表しました。この措置により、同女子大の教育実績と歴史が京産大で継続されることになります。

学生約130人が負担なく転入学可能に

現在、京都ノートルダム女子大学に在籍する1年生と2年生、計約130人は、入学金や試験などの追加負担なしで、京都産業大学に3年次から転入学できることが明らかになりました。この転入学制度は、学生の学びの継続性を最大限に尊重した画期的な取り組みとして注目を集めています。

両大学は京都市中京区で記者会見を開き、詳細な計画を説明しました。発表によれば、京都ノートルダム女子大学が昨年4月に2026年度以降の学生募集停止を決定した後、両大学は密接な協議を重ねてきました。その結果、京産大が2027年4月に定員100人の心理学科を新設し、同女子大の専任教員12人のうち7人が京産大に転籍することが決まりました。

2028年度末まで課程を存続 大学院設置も構想

京都ノートルダム女子大学は2028年度末まで心理学科の課程を存続させ、引き続き在籍する学生に対しては、京産大に移った教員が非常勤講師として指導を継続します。同女子大には当面、専任教員2人が残り、主に大学院の学生を指導する予定です。さらに、2028年度には京都産業大学が大学院を設置する構想も示され、教育体制のさらなる充実が図られる見通しです。

学校法人京都産業大学の山田啓二理事長は会見で、「実績と歴史のあるノートルダムの心理学科を引き継ぐだけでなく、より充実した学びの環境を作りたいと考えています。この取り組みが、学びの環境を守るモデルケースになることも期待しています」と述べ、教育の継承に対する強い意欲を表明しました。

ノートルダム女学院 2029年3月末に閉学の方針

一方、京都ノートルダム女子大学を運営する学校法人ノートルダム女学院の和田環理事長は、2029年3月末で同女子大を閉学する方針を改めて示しました。その上で、「京産大に新たに学科が誕生することは大変喜ばしく、心より感謝しています。ノートルダム教育の本質が閉学後に末永く息づき、発展することを願っています」と語り、京産大への継承に期待を寄せました。

この合意は、少子化や大学経営の厳しさが増す中、教育資源を有効活用し、学生の学びを途切れさせないための先駆的な事例として、高等教育界から高い関心を集めています。両大学の協力により、心理学科の伝統と質の高い教育が新たな環境で発展することが期待されます。