福岡県警潜水部隊の深刻な不祥事、6人全員が不起訴処分に
福岡県警第2機動隊(北九州市)で発生した後輩隊員に対するわいせつ行為や暴行事件をめぐり、福岡地検小倉支部は2026年2月13日、書類送検されていた元男性巡査(25歳・懲戒免職)ら6人全員を不起訴処分(起訴猶予)としたことを発表しました。不起訴の具体的な理由については、検察側は明らかにしていません。
「カッパ」と呼ばれた潜水部隊での横行するパワハラ
この事件は、水難救助や海中捜索を専門とする「スクーバ部隊」内で発生した深刻な不祥事です。県警の調査によると、2024年7月から2025年2月にかけて、刑事事件3件とパワハラ8件が認定されており、男性隊員8人が被害を受けたことが判明しています。
元巡査は暴行と不同意わいせつの疑いで、他の5人(24歳から28歳の巡査および巡査部長)は不同意わいせつの疑いでそれぞれ書類送検されていました。県警監察官室の認定によれば、以下のような具体的な行為が行われていました。
- 後輩隊員に寮内で服を脱がせ、裸で踊らせる行為
- 旅行先の部屋で別の後輩の下半身を触らせる行為
- 砂浜で後輩の顔に放尿する行為
- 水温8度のプールに無理やり入らせる行為
- 泥酔した隊員の体に納豆やマヨネーズを塗りつける行為
組織的な問題と上司の対応
この不祥事では、上司が一部の行為を目撃しながらも適切な対応を取らなかったという指摘も浮上しています。「カッパ」の愛称で親しまれていた潜水部隊内部で、パワハラ行為が常態化していた可能性が示唆される状況です。
福岡県警はこれまでに、関連する隊員15人に対して何らかの処分を実施していますが、今回の不起訴処分によって、刑事責任の追及は困難となった形です。組織の体質改善と再発防止策が強く求められる事態となっています。
この事件は、警察組織内部の閉鎖的な環境で発生した人権侵害事例として、広く社会の関心を集めています。福岡県警は、信頼回復に向けた具体的な取り組みを急ぐ必要に迫られていると言えるでしょう。