春の褒章、603人28団体が受章 紫綬褒章は26人、東山哲也さんや深田茉莉さんら
春の褒章603人28団体受章 紫綬褒章26人

政府は2026年4月28日付で、春の褒章受章者を発表しました。受章者は603人(うち女性137人)と28団体に上り、29日に発令されます。学術やスポーツ、芸術の分野で功績を残した人々に贈られる紫綬褒章は26人(うち女性7人)が受章しました。主な受章者の功績と活動への思いを紹介します。

紫綬褒章:植物科学研究功績

花粉管誘引の仕組み解明 東京大学教授 東山哲也さん(54)

東山哲也さんは、植物の花粉管が雌しべの中で胚珠に向かって伸びる仕組みを世界で初めて解明した功績により、紫綬褒章を受章しました。山形県鶴岡市出身で、農学教授だった父の勧めで生物学の道に進みました。大学では被子植物の受精過程の研究に没頭し、地道な試行錯誤を繰り返しながらも「楽しい作業としか思えなかった」と振り返ります。独自の手法で生きた植物を観察することにより、長年謎だった花粉管誘引のメカニズムを明らかにしました。「誰も見たことがないものを見てみたかった」と語る東山さんは、名古屋大学教授時代の2018年に中日文化賞を受賞し、翌年から東京大学に拠点を移しました。現在は「種の壁」の謎に挑んでおり、まれに種を超えて受精する現象を研究しています。「将来、地球を救うような植物を作れるかもしれない」と基礎研究の意義を強調し、「植物は静かに、地球や人類の役に立っている。植物科学の大切さを知ってもらえるよう、さらに励みたい」と受章の喜びを語りました。

紫綬褒章:スポーツ振興功績

ミラノ・コルティナ冬季五輪金メダリスト スノーボード選手 深田茉莉さん(19)

深田茉莉さんは、ミラノ・コルティナ冬季五輪のスノーボード女子スロープスタイルで日本勢初の金メダルを獲得した功績により、紫綬褒章を受章しました。愛知県みよし市出身で、兄の影響で小学1年からスノーボードを始めました。中学2年時に、多くの五輪代表選手を育てた佐藤康弘コーチに出会い、大きく成長。時には涙を流しながらも人一倍の練習量を積み上げ、その成果が大舞台で実を結びました。「きついことの方が多くて、少しの成功でやっと次に進めるような道のりだったが、本当にやってきて良かった」と感慨に浸ります。19歳での冬季五輪日本女子最年少金メダリストとなった深田さんは、すでに4年後に向けた鍛錬を開始しており、「常に輝き続ける選手でありたい」とさらなる進化を期しています。受章については「ここまで活動を続けてこられたのも周囲の皆さまのおかげであり、心より感謝申し上げます」と丁寧に言葉を紡ぎました。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ
Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ