福島県郡山市の磐越自動車道で発生した部活バス事故で、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の容疑で逮捕された若山哲夫容疑者(68)が、4月から1カ月ほどの間に少なくとも5件の物損事故を起こしていたことが、捜査関係者への取材で明らかになった。福島県警は、容疑者が正常にバスを運転できる状態にあったのかどうかも含めて捜査を進めている。
捜査関係者によると、若山容疑者は2022年4月から3年間、新潟県胎内市の会計年度任用職員としてマイクロバスの送迎業務などに従事していたが、2025年4月に退職した後は、バスを運転する機会がほとんどなかったとみられる。
6日に発生した事故では、バスに乗車していた稲垣尋斗さん(17)が死亡し、生徒5人が重傷を負った。事故当時、バスは道路脇に設置された緩衝材「クッションドラム」に衝突し、車体にガードレールが突き刺さった後も停止せず、20~30メートルにわたって走行を続けていたことが確認されている。
バスに乗っていた生徒は若山容疑者が運転するバスで部活動の試合に向かう途中だった。県警は、容疑者の運転歴や健康状態なども詳しく調べるとともに、事故の全容解明を目指している。



