米軍は27日午前、沖縄県嘉手納町などに位置する嘉手納基地でパラシュート降下訓練を実施した。この訓練は、日米両政府が訓練場所として合意している伊江島補助飛行場(同県伊江村)の運用が2025年12月に再開されて以降、嘉手納基地で行われたものとしては4回目となる。沖縄県は訓練の中止を強く求めていたが、米軍は実施に踏み切った。
訓練の詳細
27日午前10時過ぎ、時折強い風が吹く中、米軍機から複数回にわたり兵士が次々と飛び出し、基地内に降下した。米軍は2023年12月以降、伊江島補助飛行場の滑走路劣化を理由に、嘉手納基地での訓練を繰り返してきた。滑走路の改修工事が完了した後も、嘉手納での訓練は継続されている。
地元の反応
嘉手納町の当山宏町長は今月12日のインタビューで「日米合意が無視されている」と批判。訓練のたびに住民の不安が高まっている。沖縄県は米軍に対し、訓練の中止と伊江島への完全移行を繰り返し要請しているが、実現には至っていない。
今回の訓練は、日米両政府が2000年に合意した嘉手納基地の運用に関する取り決めに反するものだ。合意では、パラシュート降下訓練は原則として伊江島補助飛行場で行うとされている。しかし、米軍は「緊急時」や「やむを得ない事情」がある場合を例外と位置付け、嘉手納での訓練を続けている。
地元住民からは「騒音や安全面での不安が大きい」「合意を守るべきだ」との声が上がっている。今後も米軍の訓練が続く場合、さらなる抗議行動や訴訟の可能性も指摘されている。



