電気工事を装った大規模詐欺事件 4人逮捕で被害総額4700万円超
警視庁暴力団対策課は4月9日、電気工事代金名目で現金を詐取した詐欺および詐欺未遂の疑いで、川崎市宮前区在住の松本健人容疑者(31)を含む男性4人を逮捕しました。容疑者らは、照明トラブルの修理を口実に住宅を訪問し、実際には必要のない工事を持ちかけて金銭をだまし取っていたとされています。
巧妙なインターネット広告による被害者誘導
同課の調査によれば、この詐欺グループはインターネット検索の「リスティング広告」を悪用していました。「漏電」などのキーワードで検索したユーザーを、「マッハ電気修理」と称する偽サイトに誘導。このサイトには「基本料金880円」や「出張見積もり無料」といった魅力的な文言が掲載され、多くの被害者を引き寄せていたことが明らかになっています。
逮捕された4人の具体的な容疑は、昨年4月から5月にかけて、東京都内に住む20代から50代の男女4人に対し、ブレーカーや分電盤の交換工事が必要であると虚偽の説明を行い、現金約10万円を詐取したこと、および約12万円から52万円の詐取を試みたことです。警視庁は容疑者らの認否については現時点で明らかにしていませんが、いずれも電気工事士の資格を有していなかったことが判明しています。
広域に及ぶ被害の実態
暴力団対策課が押収した証拠品の中には、不正工事に使用されたと見られる分電盤も含まれています。同課の発表によると、被害は昨年3月から6月の期間に、関東地方の1都6県にわたって発生しており、その件数は246件、被害総額は4700万円を超える大規模なものとなっています。
この事件は、インターネット広告を悪用した新たな手口の詐欺として注目を集めており、消費者に対しては安易な広告クリックに注意を喚起する必要性が高まっています。警視庁では、同様の被害情報の提供を呼びかけるとともに、今後も捜査を継続していく方針です。



