ミャンマー拠点詐欺事件、かけ子2人に懲役6年求刑 名古屋地裁
ミャンマー拠点詐欺、かけ子2人に懲役6年求刑

ミャンマーを拠点とする特殊詐欺グループにおいて、いわゆる「かけ子」として活動したとして、詐欺罪に問われた石川翔紀被告(33)と谷地智成被告(23)の公判が13日、名古屋地方裁判所で開かれました。検察側は両被告に対し、組織的かつ常習的な犯行で悪質であるとして、懲役6年を求刑しました。判決は7月7日に言い渡される予定です。

検察の論告:組織的犯行の悪質性を指摘

検察側は論告で、両被告が犯罪行為に加担することを認識しながらミャンマーに渡航し、他の日本人共犯者らと共に警察官などを装って電話をかけ、「あなたの口座がマネーロンダリング(資金洗浄)に使用されている」などと虚偽の事実を告げ、現金を詐取したと指摘しました。また、宿泊費や食費は無償で提供され、成功報酬も支払われていたことから、「報酬を得る目的で組織に参加しており、動機に酌むべき事情は考えにくい」と述べ、厳しい処分を求めました。

弁護側の主張:緊急避難の成立を訴え

一方、弁護側は、詐欺拠点が高い塀で囲まれ、出入り口には銃を持った警備員が常駐しており、被告らは脱出が困難な状況にあったと主張。さらに、ノルマを達成できない場合には電気ショックなどの体罰が加えられることもあったとし、石川被告の弁護人は「詐欺電話をかけなければ被告の生命や身体に危険が及ぶ状況に置かれており、刑法に定める緊急避難が成立する」と訴え、無罪または刑の減免を求めました。

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事件の背景と今後の展開

本事件は、ミャンマーに拠点を置く特殊詐欺グループによる一連の犯行の一部で、複数の日本人が関与したとされています。検察は組織的な犯行の実態解明を進めており、今後も関連事件の捜査が続く見通しです。判決公判では、緊急避難の主張がどの程度認められるかが焦点となります。

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