成田市議2人、投資商品巡り数千万円受領疑惑 政倫審開催へ
成田空港周辺(千葉県成田市)の大規模開発に関連した投資商品「みんなで大家さん」(成田商品)を巡り、成田市議2人の関連会社が開発業者側から数千万円の支払いを受けていたとの東京新聞報道を受け、市議会は14日、政治倫理審査会(政倫審)を開くことを決めた。2市議は審査会で説明を求められる。
審査会の経緯と背景
関係者によると、2人は同じ会派「豪政会」所属で、議長経験者の上田信博議員(69)=8期=と、鬼沢雅弘議員(58)=3期。東京新聞の報道後、複数の市議が2人に説明を求めたが回答を拒否した。7日に3会派の市議8人が政倫審を開くよう議長に請求し、14日の議会運営委員会で認められた。
市政治倫理条例は「疑惑を持たれるおそれのある行為をしないこと」などと規定。2人は出席や資料の請求を求められた場合、応じる義務があるが、拒んでも罰則はない。審査会は原則公開で、60日以内に結論を出すよう定められている。
疑惑の内容
東京新聞は昨年11月以降、事業を手がける共生バンク(東京)側が上田氏の関連会社2社へ昨年までに、開発用地の紹介料名目で5000万円超の支払いと、共同事業名目で5億円超の投資を行っていた疑惑を報じた。
鬼沢氏が役員を務める警備会社も開発現場へ警備員を派遣し、共生側から数千万円の支払いを受けたとみられる。
上田市議への取材内容
東京新聞は上田市議には昨年9月30日と同10月29日に対面や電話で取材。主なやり取りは次の通り。
──共生バンクとの関係について。「10年以上前に、あの人(共生バンク代表)を紹介してくれる人がいてね。私が、あそこの土地を紹介した。成田市のために良かれと思ってやった。」
──共生側と契約をしている?「契約の中身については、有無を含めて言えません。」
──数千万円単位のお金を受け取っていませんか?「私がもらっているわけではなくて、法人がもらっております。」
──法人の代表者は親族ですが。「(親族は)関係ない。」
──法人の実質的な代表は上田さんですか。「そう。」
──市が工事の開発許可を出している。市議は行政を監督する立場。お金を受け取っていて、公正中立な活動ができますか。「私は変な判断はしないです。共生バンクが絡んでるところに、なんら口出しもしてません。」
──多くの出資者は苦しんでいます。「最初からこうなることが分かってたら、手伝いませんよ。」
鬼沢市議への取材内容
鬼沢市議には同月7日に文書で取材。主なやり取りは次の通り。
──いつ共生バンク側と契約しましたか。「2021年1月ごろです。」
──支払われた金額はいくらですか。「具体的にいくらなのか申し上げる立場にありません。」
──道義的な責任は感じていますか。「警備業務は工事が安全に進むことを目的に業務を行っており、道義的責任と直接関連するものではないです。」
──今後も警備業務の契約を結び続ける予定ですか。「契約解除の申し入れがない限り継続される予定です。」
(東京新聞は昨年11月の報道後、関係者への取材で、警備会社が業務から降りたことを確認した)



