東京都世田谷区で2000年12月に発生した一家4人殺害事件の現場となった空き家に侵入し、金品を盗もうとしたとして、警視庁は14日、邸宅侵入と窃盗未遂の疑いでベトナム国籍の男2人を逮捕したと発表した。両容疑者は容疑を認めており、殺害事件の現場であることは知らなかったと話しているという。
逮捕された容疑者と犯行の概要
警視庁捜査3課によると、逮捕されたのは、いずれも建設作業員で、住居不定の男(32)と調布市に住む男(28)の2人。両容疑者は2023年9月から2025年12月にかけて、東京都世田谷区上祖師谷3丁目にある空き家に侵入し、金品を盗もうとした疑いが持たれている。
発覚の経緯
昨年12月、現場を訪れた警察官が1階玄関脇の窓ガラスが割られているのを発見し、事件が明らかになった。その後の捜査で、室内からは2種類の足跡が見つかり、室内が物色された跡も確認された。警視庁は窃盗目的で何者かが侵入したとみて捜査を進めていた。
逮捕に至るまで
今年3月、練馬署員が練馬区内の駅で男らのうち1人に職務質問をしたところ、在留資格が切れており、出入国管理法違反(不法残留)容疑で現行犯逮捕した。調べに対し、もう1人の男と侵入したと供述。警視庁は4月14日、入管法違反容疑で行方を追っていたもう1人の男を調布市内で見つけ、逮捕していた。
容疑者の供述
男の1人は「少しでも生活の足しにするために窓を割って侵入した」、もう1人の男は「当時収入が不安定でお金がなかったので空き家に侵入した」と供述しているという。両容疑者は殺害事件の現場であることは知らなかったと話している。
事件現場の状況
現場の家には、殺害事件の被害者のスリッパや家財道具が入った段ボールが保管されていた。2000年12月31日、当時住んでいた会社員の宮澤みきおさん(当時44)と妻泰子さん(同41)、長女にいなさん(同8)、長男礼君(同6)の一家4人が殺害されているのを親族が見つけた。犯人は帽子、ジャンパー、トレーナーなどの遺留品や血痕を現場に残した。昨年12月時点で、警視庁は延べ30万人近くの捜査員を投入し、寄せられた情報は約1万5千件にのぼる。事件は未解決のままで、警視庁は犯人は身長170センチほど、血液型がA型の比較的若い男とみて捜査を続けている。



