辺野古移設抗議ダンプ事故、70代女性を書類送検 2年捜査の背景
辺野古抗議ダンプ事故、女性を書類送検 2年捜査の背景

沖縄県名護市安和の国道付近で2024年6月、米軍普天間飛行場の移設工事に抗議中の70代女性と男性警備員(当時47)が大型ダンプカーにはねられ死傷した事故で、県警は5日、女性を重過失致死の疑いで那覇地検に書類送検したと発表した。

3人を書類送検、認否は不明

県警はこの他、ダンプを運転していた60代男性運転手を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで、ダンプ誘導をしていた20代男性警備員を業務上過失致死傷の疑いでそれぞれ書類送検した。県警は捜査に支障があるとして、3人の認否や地検への処分意見は明らかにしていない。

事故の経緯と現場の状況

事故現場は、名護市辺野古での移設工事に使う埋め立て用土砂の搬出場所で、反対する市民らが抗議活動を続けていた。県警によると、事故は2024年6月28日午前10時15分ごろに発生。女性がダンプの前方に歩いて進み、止めようとした男性警備員をダンプに衝突させて死なせた疑いがある。女性も足の骨を折る重傷を負った。

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女性の弁護人は取材に「重過失致死罪は成立しないと考える。検察には不起訴処分を求める」とコメント。関係者によると、女性は昨年8月に任意の事情聴取を複数回受けたが、いずれも黙秘したという。

亡くなった男性警備員の妻は県警を通じ、「まじめで優しかった夫が、どうして命を落とさなければならなかったのか。事件の全ぼうが明らかになることを心から願っています」とのコメントを出した。

書類送検とは

書類送検は、警察が任意で捜査した結果を証拠資料などとともに検察官に送る手続き。今後は那覇地検が捜査し、刑事責任が問えると判断すれば起訴・裁判、または罰金を求めて略式起訴する。一方、不起訴処分なら罪に問われない。

長期捜査の背景

捜査当局は2年かけて慎重に捜査してきた。男性警備員死亡の直接原因はダンプにはねられたことだが、事故直前、抗議活動中の女性がダンプの前を横断しようとする姿と、男性警備員が女性を止めようとする姿が近くの防犯カメラに写っていた。県警はこの映像なども踏まえ、女性の行為と死亡との因果関係を慎重に判断したとみられる。

抗議活動の現場では、反対派市民と警備員、工事関係者の間で緊張状態が続いており、事故の責任の所在を巡って意見が分かれている。検察の判断が注目される。

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