朝日新聞など5社企画展「ヒロシマ1945」が日本写真協会賞の学芸賞を受賞
「ヒロシマ1945」展が日本写真協会賞の学芸賞を受賞 (31.03.2026)

報道5社連携の企画展「ヒロシマ1945」が日本写真協会賞の学芸賞を受賞

日本写真協会(PSJ)は2026年3月31日、日本の写真文化に顕著な貢献をした個人や団体に贈る「日本写真協会賞」の受賞者を発表しました。このうち、優れた写真の評論・研究などを発表した個人や団体に贈られる「学芸賞」に、朝日新聞社や中国新聞社など報道5社が連携して開催した「被爆80年企画展 ヒロシマ1945」が選ばれました。

原爆被害を記録した約160点の写真・映像を展示

この企画展は昨年5月から8月にかけて、東京都写真美術館で開催されました。広島の原爆被害を撮影した写真と映像、計約160点を展示し、多くの来場者を集めました。展示の中には、朝日新聞が提供した歴史的な写真も含まれています。

特に注目されたのは、広島赤十字病院(現広島赤十字・原爆病院)でやけどの手当てを受ける少年を写した写真です。取材により、この写真に写る医師(左)は、被爆当時の広島赤十字病院の産婦人科医長だった永田幸一さんであることが判明しました。また、少年は当時16歳の原田成男さんであると特定されました。この写真は1945年8月10日に広島市で宮武甫氏によって撮影されたものです。

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「人びとの記憶に残る写真展」と高い評価

日本写真協会は受賞理由について、「原爆投下という未曽有の事態に遭遇した被爆者・記録者と、その記録を守った人々の生を前景化しようという強い意思が感じられ、人びとの記憶に残る写真展」と評しました。この展示は単なる歴史的記録の提示にとどまらず、戦争の悲惨さと平和の尊さを現代に伝える重要なメディアとしての役割を果たしたことが高く評価されました。

その他の日本写真協会賞受賞者

今回の日本写真協会賞では、学芸賞以外にも以下の部門で受賞者が発表されました。

  • 作家賞:井津建郎
  • 新人賞:水島貴大
  • 功労賞:空蓮房
  • 文化振興賞:クリスティーネ・フリシンゲリー

「ヒロシマ1945」展は、報道機関が連携して歴史的資料を収集・展示し、社会的な記憶を継承する取り組みの重要性を改めて示しました。被爆から80年という節目に開催されたこの企画展は、核兵器の廃絶と恒久平和への願いを強く発信するものとして、今後もその意義が語り継がれることでしょう。

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