厳重保管の水道メーター1341個が盗難被害 有刺鉄線と二重施錠も突破される
山口県下関市は10日、売却用に保管していた廃棄処分対象の水道メーター1341個が盗難に遭い、9日に下関警察署に被害届を提出したと発表しました。被害額は約45万6387円相当にのぼります。
厳重なセキュリティを突破した巧妙な手口
下関市役所上下水道局によると、盗難に遭ったメーターは老朽化で使用不能となったもので、金属スクラップとして業者に売却する予定でした。保管場所は同市長崎中央町の日和山浄水場敷地内の屋外スペースに設けられていました。
この保管場所は、高さ約2メートルの金網フェンスで囲まれ、さらに有刺鉄線も張られるなど厳重なセキュリティ対策が施されていました。保管場所にたどり着くには、施錠された門扉を2か所通過する必要があり、外部からの侵入は極めて困難な構造となっていました。
しかし、警察の調べによると、フェンスや門扉に破損などの痕跡は確認されていないことから、何らかの巧妙な方法で侵入が行われた可能性が高いとみられています。
職員の確認で発覚 昨年4月以降の売却実績なし
盗難が発覚したきっかけは、保管台帳を管理する職員が3月31日に実施した確認作業でした。台帳上では2096個のメーターが保管されているはずでしたが、実際に数を数えたところ755個しかなく、残り1341個の盗難が判明しました。
盗まれたメーターの口径は13ミリから75ミリまで様々で、重さも0.7キロから26キロとばらつきがありました。残っていた755個のメーターについては、すでに別の場所に移されています。
上下水道局の説明では、保管状況を前回確認したのは昨年4月中旬頃でした。売却に伴う諸費用を抑えるためにまとめ売りをしており、現在の保管場所を使い始めた2024年4月以降は一度も売却を行っていなかったとのことです。
再発防止に向けた体制見直しを表明
下関市上下水道局は今回の盗難事件を受け、「再発防止に向け、保管体制や売却方法などを見直す」と表明しました。具体的な対策内容については今後検討を進めるとしています。
水道メーターは銅などの金属部品を含むため、スクラップとしての価値があり、過去にも同様の盗難事件が全国各地で発生しています。今回の事件は、一見すると厳重に見えるセキュリティ対策でも完全ではないことを示す事例として、関係機関に衝撃を与えています。



