名古屋地方裁判所で14日、横浜市立小学校の元教諭(38歳)の公判が開かれ、検察側は懲役10年を求刑した。元教諭は教員グループ内で女児の盗撮画像を共有したとして、性的姿態撮影等処罰法違反や不同意わいせつなどの罪に問われている。
事件の概要と検察の主張
検察側の論告によると、元教諭は2024年から2025年にかけて、勤務先の小学校で女児の下着姿を盗撮し、SNSのグループチャットで共有した。また、校内で女児にわいせつな行為をし、その様子を撮影したとされる。さらに、女児のリコーダーに体液をつけた器物損壊罪にも問われている。
検察は「小学校内で日常的に犯行が行われ、被害児童は18人に及び、悪質性が際立っている」と指摘。また、「盗撮画像の提供にとどまらず、称賛し合うことで犯行が拡大しており、前例のない悪質さだ」と批判した。
被告人の供述と弁護側の主張
この日の被告人質問で、元教諭はグループについて「同じ性的嗜好を持つ人の集まりで、自分が認められたように感じた。互いにほめることで自分の行為を正当化したかった」と説明。「グループに何か共有できるものがないかを常に考えていた。ログインしていないときも、グループのことで頭がいっぱいになっていた」と述べた。
弁護側は「一部の児童に被害弁償をしており、医学的な治療も受けている」と訴え、寛大な判決を求めた。公判は結審し、判決は6月15日に言い渡される。
グループの実態
このグループは、愛知、神奈川など5都道県の小中学校教員計7人が参加。愛知県警によると、被害児童は延べ75人以上に上るという。全教員が摘発されており、逮捕におびえる姿や動機が明らかになっている。
元教諭はすでに懲戒免職処分となっている。裁判では、グループ内での犯行の拡大や悪質性が焦点となった。



