神奈川県横須賀市にある米海軍横須賀基地に無断で侵入したとして、日米地位協定に伴う刑事特別法違反などの罪に問われた、元住友商事社員の水野圭隆被告(46)の初公判が13日、横浜地裁で開かれた。水野被告は起訴内容を認め、検察側は懲役10月を求刑して即日結審した。判決は6月18日に言い渡される。
検察側の主張と求刑理由
検察側は「被告は偽造したIDカードを使用し、約30回にわたって基地内に侵入していた。その行為は常習的であり、日米地位協定の信頼を損なう重大な犯行だ」と指摘。その上で、拘禁刑10月を求刑した。
被告の動機と経歴
水野被告は公判で、小学生時代に米軍兵士の家族宅にホームステイした経験から米軍に強い憧れを抱くようになったと説明。米国の大学では幹部候補生プログラムに参加したが、制度変更により士官への道を断念したという。検察側はこうした背景を考慮しつつも、違法性の認識があったと主張した。
今後の裁判の行方
裁判は即日結審し、判決は6月18日に横浜地裁で言い渡される。水野被告は現在、保釈中とみられる。本件は、日米地位協定の運用や基地セキュリティの課題を改めて浮き彫りにした。



