道路に開いた隙間に足を取られて重傷を負い、後遺症が残ったのは、道路を管理する川崎市の責任だとして、通行人の男性が市を相手取り、1千万円の損害賠償を求める訴訟を横浜地裁川崎支部に起こした。道路上の穴などの「危険箇所」は、川崎市全体で年間約1万件確認されている。しかし、予算や人手不足もあって対応が追いついていない現状がある。
事故の経緯と被害
訴状などによると、2023年10月28日午後7時ごろ、帰宅中だった当時40代の会社員男性が線路沿いの市道を歩いていたところ、水路をふさぐふたの端がずれるなどしてできた隙間(長さ約75センチ、幅10~20センチ)に左足がはまったという。男性は左足にけがをして、関節の動きが不十分になる後遺症が残った。
示談金は13万円
男性側は「将来失う収入も賠償を」と主張。市側は管理上の責任を認め、2025年9月に示談金を示した。治療費や慰謝料の算定にあたり、男性にも過失があったとして7割を相殺したため、額は約13万円だった。
男性側は「隙間は大きく危険であり、市の管理責任は明らか」として、訴訟に踏み切った。市の道路管理の実態や、今後の判決が注目される。



