Xゲームズ医療責任者・岸暁医師、競技経験を生かしアスリートを支える
Xゲームズ医療責任者・岸暁医師、競技経験でアスリート支援 (11.02.2026)

競技経験を活かし、アスリートの思いに寄り添う医療のプロフェッショナル

徳島県吉野川市で整形外科医院長を務める岸暁さん(51)は、スケートボードや自転車のBMXといったアクションスポーツの世界最高峰国際大会「Xゲームズ」において、医療責任者として活躍している。千葉や大阪で開催された大会で、経験豊富な医師チームを率い、選手たちの健康管理と緊急治療を担当。自身も競技に取り組んできた背景から、アスリートの心情やニーズを深く理解し、寄り添った医療を提供している。

Xゲームズでの医療支援:迅速な対応で選手の復帰を支える

米国発祥のXゲームズは、2022年から日本でも開催されるようになり、各国のトップ選手が集まる熱狂的なイベントとなっている。競技では空中で難易度の高い技を繰り出すことが多く、転倒や負傷は避けられない。岸さんは、骨折や脱臼などの外傷に対応するため、固定具や縫合セット、医薬品を携帯し、即座に処置を行う。昨年の大会では、練習中に脱臼した選手が、テーピングなどの処置で競技に復帰し、見事3位入賞を果たした事例もあり、その場での迅速な治療が選手の成功に貢献している。

競技者から医師へ:経験を糧にしたキャリア形成

岸さんは吉野川市出身で、父は整形外科医。小学生時代から競泳を始め、勉強とスポーツの両立を求められて育った。愛知県内の医大に進学後、日中は学業に集中しつつ、部活で競泳を継続。友人に誘われて始めたサーフィンに魅了され、波のない日はスケートボードで感覚を磨き、同時にBMX競技にも挑戦。プロ手前のクラスで出場できるまでに技術を高めた。当時、こうしたスポーツには不良的なイメージもあったが、経験を積む中で、けがの多いスポーツ選手を救う整形外科医を志すようになった。

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卒業後は大学関連の病院で約7年間勤務し、骨折外傷の専門家から指導を受け、限られた時間で的確に対応する技術を習得。その後、母校の大学病院に移り、日本整形外科学会の専門医資格を取得。多発性外傷の患者を中心に診療し、16時間連続の手術も経験した。2015年には、父から吉野川市の病院を継承している。

目標達成と将来の展望:スポーツ医療の仕組みづくりへ

コロナ禍にXゲームズの日本開催を知り、親しい選手の出場もあって、運営側に医療支援を直談判。実績と熱意が評価され、医療責任者として任された。大会を支えるのは、大学時代にサーフィンを通じて知り合った他大学の医師仲間たちで、年に1度の日本大会期間中に活動する。岸さんは、オフィシャルドクターとして処置した選手が無事に競技を終え、結果を残せた時に大きなやりがいを感じるという。

医師として世界大会に携わるという目標を達成した岸さんは、近い将来、スポーツに思いを寄せる医療従事者を、プロやアマチュアを問わず国内のスポーツ大会に派遣できる仕組みを作りたいと考えている。競技経験と医療技術を融合させた独自のアプローチが、アスリート支援の新たなモデルとなることを目指している。

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