子どもに薬を飲ませるコツ、年齢別の工夫でスムーズに
福岡市立こども病院の医師らが子どもの病気や治療に関する最新の知見を説明する「#子育て処方せん」。今回は、子どもに処方薬を飲ませるコツや注意点を、由留部圭伍・薬剤部長(事務代理)に聞いた。同じ薬でも年齢によって処方される種類や飲ませ方は異なり、適切な方法を知ることで親の負担を軽減できる。
乳児期の薬の飲ませ方:甘みを活用して抵抗を減らす
新生児から乳児までは、舌が甘みに敏感なため、薬に多少苦みがあっても甘みがあれば飲んでくれる傾向がある。先端が丸い専用のスポイトで与えたり、少量のミルクか母乳と混ぜてペースト状にし、頬の内側に塗りつけたりすれば、さらに飲みやすくなる。由留部部長は、「薬をミルクや母乳と混ぜて与えると、授乳を嫌うようになるのでは」という質問をよく受けるが、医療現場でそうした実例はほとんど見られないと説明する。
離乳食以降の工夫:味覚を鈍感にする方法も有効
離乳食が始まってからは、ジュースやゼリーなどに混ぜて飲ませられる。氷やアイスクリームも味覚を鈍感にし、薬を飲みやすくする効果がある。特に苦みの強い抗菌薬は、チョコレート味と相性が良い。一方、酸っぱい飲み物は、抗菌薬のコーティングをはがして苦みを強くすることがあるため、注意が必要だ。
注意すべき組み合わせ:副作用を避けるためのポイント
血圧を下げる薬はグレープフルーツジュースと混ぜると副作用の原因となり、危険な場合がある。由留部部長は、薬の種類によっては特定の飲み物との組み合わせを避けるべきだと強調する。親は処方箋の指示に従い、疑問があれば医師や薬剤師に相談することが大切だ。
このように、子どもの年齢や薬の特性に合わせた工夫をすることで、薬の服用をスムーズに進められる。福岡市立こども病院では、今後も子育てに関する有益な情報を発信していく予定だ。



