中東情勢の悪化に伴い、医療物資の確保が難しくなっている医療機関を支援するため、国が備蓄していた医療用手袋の配送が23日に始まり、一部の医療機関には既に到着している。
配送開始の背景
厚生労働省の発表によると、21日時点で配布対象となる医療機関は2千を超える見込みであり、今後も要望を受け付け次第、順次配送を継続する方針だ。
東京都品川区にある「天王洲パークサイドビル歯科」には、2千枚の医療用手袋が届けられた。坂田香里院長は、「これでいつもと変わらず安心して診療を続けられる。本当にありがたい」と感謝の意を述べている。
現場を視察した厚生労働省の仁木博文副大臣は、「医療現場に万が一のことがあってはならない。現場の声を丁寧に聞き、安定供給に向けて全力で取り組む」と強調した。
医療用手袋の供給状況
医療用手袋は中東産の石油製品を原料として生産されている。情勢悪化を受け、一部の医療機関では通常量を大幅に超える発注が行われ、確保が困難な状況が生じている。
これに対応するため、政府は4月に備蓄している約4億9千万枚のうち、5千万枚を放出することを決定。今月18日から医療機関からの購入要請を受け付けている。価格は1セット千枚で5980円から購入可能だ。
厚労省は今後も医療現場の需要を把握し、必要に応じて追加の放出も検討するとしている。



