名古屋市立大病院がドクターカーの24時間運用を開始 救急医療体制を大幅強化
名古屋市立大病院(名古屋市瑞穂区)は、2026年6月1日からドクターカーの運用を24時間365日体制に拡大することを明らかにしました。これまで同病院のドクターカーは日中のみの運用でしたが、救急災害医療センターの稼働に合わせて運用時間を延長し、地域の救急救命体制を強化します。
ドクターカーの役割と運用拡大の意義
ドクターカーは、119番通報を受けた消防からの要請に基づいて出動し、事故現場や急病人の発生場所に医師を乗せて急行します。現場に到着した医師が薬剤投与などの初期治療や検査を迅速に行うことで、救命率の向上を目指す重要な医療資源です。
名古屋市内では現在、名古屋市立大病院を含む4つの病院がドクターカーを運用していますが、24時間体制での運用は今回が初めてとなります。この拡大は、夜間や早朝の緊急事態にも迅速に対応できる体制を整えることを目的としています。
運用実績と今後の取り組み
名古屋市立大病院のドクターカーは、2024年9月から午前9時から午後4時までの時間帯で運用を開始しました。その後、2025年10月には出動範囲を当初の瑞穂区と昭和区から名古屋市内全域に拡大。2026年3月16日までの出動回数は累計102回に達し、心肺停止の重症者や事故の重傷者などの救命に大きく貢献してきました。
同病院は現在、乗用車タイプと救急車タイプの計2台のドクターカーを保有しています。乗用車タイプでは医師、看護師、救急救命士の3名が乗車し、現場到着後は医師と看護師が救急車に乗り移って患者を病院に搬送するシステムを採用しています。
24時間運用に向けた体制整備
24時間運用の実施にあたり、名古屋市立大病院では現在約10名いる救命医をさらに増員していく方針です。これにより、昼夜を問わず安定した医療提供が可能となります。病院担当者は「訓練などを通じて、市消防局との連携も深めていきたい」と述べており、緊急時の円滑な連携体制の構築を目指しています。
この取り組みは、地域医療の充実と救急対応の迅速化を図る重要な一歩となります。名古屋市立大病院のドクターカー24時間化は、市民の命を守る医療ネットワークの強化に大きく寄与することが期待されています。



